「はいっ?」

いきなり独占欲の話を出されたあたしはどうすればいいのやら。

「まだわからないんですか?」

そう言って会長はあたしを抱きしめた。

「ちょっ…」

いきなり抱きしめられたあたしは戸惑った。

会長に抱きしめられるのは今までで何回もあったのに、未だにあたしはその状況になれることができない。

「あなたが僕以外の人と話をしている姿を見ると、嫉妬するんです」

「でも、トーゴちゃんは…」

「もうそれくらいにしていただけませんか?」

会長の顔が近づいてきたと思ったら、
「…ッ」

唇をふさがれた。