「白鳥…ってヤツか?」
そう言ったトーゴちゃんに、あたしの箸がピタリと止まった。
「…はいっ?」
あたしは聞き返した。
何であたしの彼氏が会長だってことを知ってるの?
って言うか、いつ会長の名前を出した?
「そら…うん、そうだ」
トーゴちゃんは訳わからないことを言ってうなずくと、たまご焼きを口に入れた。
そう言えば…と、あたしは思い出した。
トーゴちゃんって、昔から勘が強いところがあったんだよね。
本人は“見りゃわかる”なんて自分の勘の強さを否定してたけど、これがまた強いんだよね。
自分のことには無自覚の天然のくせに。
常に自分の美貌を鼻にかけているナルシストよりかはずっとマシかも知れないけど。
そう言ったトーゴちゃんに、あたしの箸がピタリと止まった。
「…はいっ?」
あたしは聞き返した。
何であたしの彼氏が会長だってことを知ってるの?
って言うか、いつ会長の名前を出した?
「そら…うん、そうだ」
トーゴちゃんは訳わからないことを言ってうなずくと、たまご焼きを口に入れた。
そう言えば…と、あたしは思い出した。
トーゴちゃんって、昔から勘が強いところがあったんだよね。
本人は“見りゃわかる”なんて自分の勘の強さを否定してたけど、これがまた強いんだよね。
自分のことには無自覚の天然のくせに。
常に自分の美貌を鼻にかけているナルシストよりかはずっとマシかも知れないけど。



