夕飯を食べ終わると、21時のお風呂の時間まで部屋で自由に過ごす。

それまでトランプをして遊んでいた。

「ちょっとトイレに行っていい?」

「いいよー」

あたしは部屋を出ると、トイレに向かった。

「あー、すっきりした」

ハンカチで手を拭きながらトイレを出て、部屋へ向かおうとした時だった。

「――わっ…!?」

後ろから手が伸びてきた。

大声を出して誰かに助けを求めようとしたけど、その手に口をふさがれた。