頭もいいし、顔もいいし、気品もいいし、おじいちゃんが華道の家元で、そのうえ運動神経もいいとなったら…会長の株価があがらないと言う方が間違ってる。
そうなったら、会長のファンが増える。
…何かおもしろくないなあ。
「ごめん、委員長もう帰っていい?
早く病院に行きたいし」
クラスメイトたちから賞賛を受けている会長を見ているのがバカバカしくなって、あたしは委員長に声をかけた。
「わかった、先生に伝えておくから」
委員長が返したことを確認すると、あたしはベンチを後にした。
ジャージから制服に着替えて学校を出たあたしに、
「桃さん!」
その声に視線を向けると、会長だった。
「…何ですか?」
あたしの声は不機嫌だった。
当たり前だ。
会長に呼び止められたんだから。
そうなったら、会長のファンが増える。
…何かおもしろくないなあ。
「ごめん、委員長もう帰っていい?
早く病院に行きたいし」
クラスメイトたちから賞賛を受けている会長を見ているのがバカバカしくなって、あたしは委員長に声をかけた。
「わかった、先生に伝えておくから」
委員長が返したことを確認すると、あたしはベンチを後にした。
ジャージから制服に着替えて学校を出たあたしに、
「桃さん!」
その声に視線を向けると、会長だった。
「…何ですか?」
あたしの声は不機嫌だった。
当たり前だ。
会長に呼び止められたんだから。



