わっ…!?

1時間過ぎてるー!

外を見ると、もうすっかり日が暮れていた。

ヤバい…。

もうそろそろで部活も終わりだ!

せめて顔を出すくらいはしなきゃ!

「お断りします」

あたしは会長に向かって言うと、彼の横を通った。

バタンと、教室のドアを閉めて走って職員室へ向かう。

おじいちゃんが華道の家元で、端正な笑顔と紳士的な性格の会長の裏の顔。

すっごい苦手な会長の裏の顔。

それは、妹を溺愛していると言っても過言ではないシスコン男だった。

しかもそいつから告白されるなんて…!

なんて日だッ!