兄も兄で生徒会長なら、妹も妹で生徒会長なのね…。

何なんだ、この兄妹は。

兄妹そろって変人のうえに生徒会長なんて…学校大丈夫なのか、おい?

「あ、もしかして桃姉ちゃんの相手って…?」

「うん、その子のお兄ちゃん」

答えたあたしに、
「えーっ!

すごい偶然じゃないのー!」

真里はきゃーっとはしゃぎ始めた。

「真里の方がずっと声が大きいじゃないのよ…」

呟いたあたしの声は、当然ミーハーみたいにはしゃいでいる真里に聞こえる訳がない。

「もしかして、運命とか?」

自分で言って自分ではしゃいでるし…。

つぐみちゃんが1階でご飯よーと言われるまで、真里ははしゃいでいたのだった。