「二人とも美形なのに勿体無いなぁ」


「だよねー!杏モテんのに」


なんて会話を流花と姫歌がしていたが当の本人は聞いていないのだった。




―――――●○●ー

放課後になり、流花はバスケ部姫歌は吹奏楽に行ってしまった

部活をしていない私が帰ろうと用意をしていた


すると先生が入ってきた



「おー、残ってるのは西本だけか。ちょうどいい。ちょっと手伝ってくれないか?」

「嫌です」


「まぁまぁそんなこと言わずにさ!俺は今から職員会議だからその間にこの書類ホッチキスでとめといてくれ、お願いな」



といって先生は逃げるように行ってしまった


本当に生徒の扱い荒くないか?

私は純粋に帰る準備をしていただけなのに…


くっそー、こんなことになるなら早く帰ればよかった!


と後悔しても遅く仕方なく書類をホッチキスでとめていると


ガラガラガラッ


教室の扉が開いた


誰が入って来たか確認しようと見たらそこに立って居るのは長山だった



「西本なにしてんの?」


「見て分からない?書類をホッチキスでとめてんの」


「先生に頼まれたんだー、ドンマイ」


と言いまたあのバカにしたような顔で笑っている長山が視界に入った


もー、あの顔の一体どこに癒される要素があるのよ


「本当にうるさいわね!あんたこそなんでここに居るのよ?」