俺は西本に声をかけた


西本は今から謝るみたいでありがとうなんて感謝されてすげー照れた



そして杉田の一言で俺は幸せな気持ちから一気に地獄に落とされた


「あのさ杉田、私やっぱり杉田と付き合えない」


西本の顔を見るともう迷ってないような先を真っ直ぐ見ている目をしていた


西本は俺を傷つけないように言ってくれたのかもしれない
だけど、俺は偽りのカップルでもよかったからなりたいほど西本が好きだった

だけどそんなことを言えないのを分かっていて、西本に言われてやっぱりな…と思ってしまう面もあった


最初から分かっていた

好きになった西本の笑顔の裏側には俺が居ないことくらい


それを伝えると西本は泣きそうな声をしながら謝ってきた


だから俺は


「西本が幸せになれないと俺も幸せになれない」


と言った

正直俺もキツくて、何キザなこと言ってるんだろうと自分で思った



その後に西本にありがとうと言われた

その時の笑顔が凄く綺麗で一段と俺の中にある気持ちが大きくなりそうですぐに下をむいた


そして俺は逃げるようにロッカールームに向かった