「もううるさいなぁ、私にもいろいろ悩みがあるのよ」


お子ちゃまには分からない悩みがね!フンッ


長山ってホントに勿体無い。

顔は整ってるからいいとして問題はあの性格と身長よ

あれさえ治せば完璧ね!



「おい西本、まだ葛藤中?ククッ」


「ほっといてよ、もう」


あー、ほんとにむかつくんだから


長山と言い合いをしていたら、あっという間にモーニングホームは終わったみたいで流花と姫歌がやって来た



「杏等ほんと仲いいね~」


はぁ?
どっからどう見て仲いいのよっ


「ほんとほんと!しかも長山君ってさ身長はちっちゃいけど美形だし性格いいし~」

「はあああ?ちょっと姫歌大丈夫?」


「え?なんかおかしいこと言った?」



姫歌ほんと大丈夫?

アイツのどこが優しいのよ

チビど性悪っていう最悪のやつよ?


「アイツのどこが性格いいのよー」


「なんかいつも笑顔で可愛いよね?ね、流花」


「あー、私のバスケ部の先輩が長山の笑顔癒されるぅとか言ってたかもぉ」



おいおいおい!
おかしい、実におかしい


あれはただの…


「癒される笑顔じゃなくて、バカにしてる笑顔でしょ!どうみたって」


人のこといつもバカにしたような顔してさ?

思い出しただけて腹がたつ!


「えーそうかな?姫歌には汚れを知らないって笑顔で可愛いんだけどなぁ」


いやいやいや、そう言って微笑む貴女が可愛らしい!


「分かってないの杏くらいじゃない?アイツ結構可愛いって人気だよ?」


うそーん!

そうか、皆の前ではいい顔してるんだな
なんなのよ