私はそんな長山を放っておいて口を開いた


「ろ う か で 待 っ て る」


そう口パクで伝えると長山は放心状態からやっと正常に戻ったのか小さく頷いた

その後、長山は先生の話を真剣に聞き終わりロッカールームへと入っていった



私は体育館を出て廊下へ行っていると、後ろから杉田が私を呼んだ


「西本来たんだね」


と杉田は言った


「うん、これから謝る!杉田のおかげ、ありがと」


そう言うと杉田は照れくさそうだった

そして私はさっきから決めていたことを言うことにした


「あのさ杉田、私やっぱり杉田と付き合えない」


そう言うと杉田は少し悲しそうな顔をした


「そっか…、やっぱりね。俺最初から分かってた、西本の中には俺が居ることがこれから先なくて、居るのはアイツだって。でも諦めれなかった」


杉田は分かってたんだ