「あー、ごめん。杏」

「大丈夫。気にしてないから!フンッ」

「ほらー手にとるくらいわかりやすく拗ねてんじゃん杏ちゃん」

「ちょっと姫歌一言多いー」


まぁ、背高いから恋ができないから拗ねてるとかじゃないし?
じゃないし?


………って、やっぱ気にするよ!

だってもう15だよ?
恋して高校生活エンジョイしたいじゃん!



「流花今日なんか奢ってよね!」

「姫歌もー」

「えー、なんでうちが奢んないといけないんだぁ」



とかなんとか騒いでたらいつの間にか先生来てたみたいで


「おいこらそこの三人!静かにしろ」


ちゃっかり怒られちゃいました!


教室の皆笑ってるしー
もう!私のせいじゃないのにー


先生が来たからさすがに流花も姫歌も自分の席に着いていった



一人でまた悩みと葛藤していると…


「けどけどけど、自分より背高い人見つければだいじょ「おい西本」


へっ?

あぁ、長山か


「なによ」


「お前一人で何やってんの?」

「葛藤よ!」

「葛藤?」


はぁ、長山には分からないでしょうね。

私と反対で男なのに背めちゃくちゃ低いし
学年、いゃ学校1低いんじゃないってくらい


羨ましい…


「アンタには分からない悩みね」


「何だよそれ!まぁいい。お前一人で喋ってるから変人みたいだったぞ」


と言って笑い出す長山


な、なんなのよコイツ