たしかあれは学校の桜が散り始めたころだった






「世那ー」


「ん?」


「俺、かわいい子見つけちゃったかも」


「…」


「おい、聞いてんの?」


「いつものことだろ」


「今度は本命だったりして」


「はいはい」


「ちっ、つまんねーの」