「じゃあ、俺はこれで。」
6組の前に着くと
あんたはそう言って、
一番奥にある1組の教室にはいっていった。
それから、
あんたとすれ違うたびに
あいさつをするようになった。
あいさつって言っても、
「よっ!」
って言ってくるあんたに
「よ!」
って返す。
そんな他愛のないことだったから
あんたのこと、
全然……なんとも思わなかった。
ごめんね。
あんたは、勇気をだして
ワタシにあいさつしてくれていたのに……
あいさつするのは、
いつも、
いつもいつも、
あんたからだった。
そんなことも、今気づいた。
ワタシって
ほんとにいやなヤツ。
恋心が全くわからない。
