と同時に、ちょっと嬉しい。 嘘。 だいぶ嬉しい。 「…はい、出来ましたよ。」 「おう、サンキュ」 「いよいよですね。 私、見てますから。お魚の中でも、黄色いキャプテンマーク、ずっと見てます。」 「…っ」 あれ、先輩の顔が心なしか赤い。 そんな先輩すら、可愛いと思ってしまうんです。 「じゃあちゃんと活躍しないとな。 俺のシュート、見逃すんじゃねーぞ!」 「はい!」 先輩はピッチに走って行った。