「お待たせしました。工さん!」

「早紀ちゃん。」

今日はわざわざ工さんが学校まで来てくれた。

これから一緒に帰るところ。

「じゃあ行こうか。」「はい。」

そういって歩きだそうとしたとき

軽く背中をバシッと叩かれた。

「早紀。またな。」

そういってそのまま自転車で行ってしまったのは樫野晴斗だった。