ピンク色の空


思考が止まった。

えっ?工さんが?工さんみたいな人が?

私を好き?

夢にまで見た彼からのひとことだけど…

いざ聞くと現実味がなさすぎる…。

「でも…彼女が…」

「彼女?」

「あの…音姫羽奏さんって…」

「羽奏?羽奏は彼女じゃないよ?

幼なじみ。

ついでに誤解を解くとしたら俺の兄貴の彼女」

「じゃあ…」

私はフラれてない?彼女もいない?

てことは私は…ずっと…勘違いしてた?

うわっ…

私、泣いたりして…バカみたい…。

顔が赤くなる。