「はっ?彼女?」

「うん。」

次の日、私は泣きはらした目をマシにして学校に行った。

もちろんその状況に紅音と弥生から質問攻めされた。

「それ、柏原工の口から聞いたの?」

「ううん。でも絶対そう。

だって第一声が「工?待った?」だよ。

彼氏だって言ってるようなものじゃない。」

「うーん。真実は想像とは違うかもよ?」

「いいの。2人を見るのが辛いから…

もう会わないって決めたの。

会いにいかないって決めたの。」

「この間までは会いたいなって言ってたのに」

「もうそれ、忘れて。」