ピンク色の空


「あの...工さんこそ私のことよく覚えてましたね。」

「えっ?まぁ...ね。」

まるで樫野君みたいな返答をしてきた。

「あの...」

「んっ?」

でもそんなこと気にならないほど言いたいことがあった。

「アドレス...教えてくれませんか?」

恥ずかしいから目元だけあげてそういった。