ピンク色の空


心臓が止まりそうになった。

この声は...

「柏原...さん。」

あの時と何も変わらない...。

「えっ?この人?」

「めちゃくちゃかっこいいじゃない。」

紅音と弥生が気をつかってか小声でそんなことを言う。

「えっと...あれから何もあってない?」

「は...はい。」

「そんな固くならなくていいから。

もっと気軽にどうぞ。

早紀ちゃんでいいかな?」

「はい!」

今度ははっきりそう返事をした。