私は手探りで私の上に被さっているものを確認する。

ふわふわな手触りの感触。

私は呆然とする頭で状況を把握する。


春に押され、頭を打ち、何らかの布をかけられた。


しかもこれ、かなり大きい。だって私の体全部が見事に全てこれ一枚に収まっている。


「…じっとしてて。」


頭上から降ってきた無愛想な声。


それは完全に来斗の声だった。


てことは私は今、ソファーの真下にいるのだろう。


そして多分、右側か左側に来斗の足があるはず。


私はこのシーツ?から顔を出さないようにもぞもぞと手探りで来斗の足を探した。


最も。


「…動かないで」


来斗に言われるまで。