前には恐ろしい般若のような顔をした男の子。


後ろには壁。


「ひっ!?」


どうしようと考える暇もなく、男の子がいきなり長い腕を私の顔の両側に置く。

つまり、壁に手を置いていて、私の顔は男の子の腕と腕の中にある…というわけ。


属にいう、“壁ドン”というやつですか!?


ふふふ。だがしかーーし!

残念だったな、謎のイケメン。


腕と腕の間から顔を下げて潜り抜けれることを知らないのかい!?


私はしゃがみこんだ。