夕日が傾く頃
いつもより遅めの快速電車に乗った
人はまばらであたしは席に座ってひと息ついた。
いま、冴島君に会ったら好きって言っちゃいそうでこわい。
まさか冴島君乗ってくるかな...
案の定
冴島君がエナメルバッグをさげて入ってきた。
タイミングよすぎ...笑
「あれ桐谷さん笑今日は遅いね?」
...はい。さっきまで冴島君について女子たちから質問攻めにあってましたとは言えない...汗
「ちょっと色々...汗」
「そか。おつかれ^^」
そういってあたしの隣に座った。
やっぱり優しいな...
今にも“好き"と言っちゃいそうでハラハラする...
「...?桐谷さん?」
「...」
「...き」
「え...??」
「...好き、です」