しばらくうとうとしてると隣の車両から冴島君が移ってきた。


えっ、えー!!
何でこっち来るの!!

「...桐谷さん」

「あっふぁい!??」
声が裏返ってしまった。
恥ずい...///


「えと...この間はありがとう 昨日桐谷さんいなかったけど大丈夫?」

「あっうん、こちらこそ...ただ寝坊しちゃって...」

「そか。」

.........沈黙








つらい...何か言わなきゃ

メアドも...



沈黙を破ったのは冴島君だった。
「もしかして、迷惑だった?」


「えっ!!?そんなことないよ...その...友達といたから邪魔かな~って...」
あは、あはははは...

めっちゃ不自然な笑い方...


「...友達はもう降りたよ」

「...そっか」



.......さらに沈黙






だめだ。
ちゃんと話さなきゃ。





「あのっ!!!」
冴島君はビクッと驚いた様子。

「良かったら...メ、メアド交換しませんか!!!?」



冴島君は、不意打ちをくらったような顔をしてしばらく呆気に取られた後

「ふっ...あははははっ笑」





思いきり笑われた。