「せっかくですから名前伺ってもいいですか?」 胡桃の顔を覗き込むように、花丸は訊いた。その動作が新種のは爬虫類に見えてならない。 「胡桃です」 「固そうな名前ですね。でも、そういう女性ほど気を許した相手には甘えたがる」 花丸は口角を上げた。