「……ありがとな、佐野川」 「勝とうぜ。一位になれば、優勝できる。やれるさ」 みんなに、笑顔が、広がる。 やっぱり。 みんなだって、勝ちたいんだ。 ボクのためにあきらめさせるなんて、嫌だ。 がんばらなくちゃ。 絶対。