過去に戻れたら…

気づいた時には、自分の部屋のベッドの上だった。




大樹の話をしたところまでは覚えてるけど、それからの記憶が全くない。




テーブルの上を見ると、果夏からの置き手紙があるのに気づいた。




“おはよう。洸がここまで運んでくれたんだからね!起きたら洸にちゃんと連絡しなさいよ。”




「やっちゃった…洸に連絡しないと。」




私は携帯をバッグから取りだし、電話帳を開く。




そこには昨日まで電話帳にはなかった“畑 大樹”の名前がある。




「昨日本当に大樹に会ったんだ……。」




ぶつかった後、近くにあったカフェに入り15分くらい話をした。