するとそんなあたしたちの会話を呆然と聞いていた拓真が

口を開いた。


「俊先輩と友里先輩ってカップルっすか?!」


すると友里先輩はとびっきりのスマイルで


ちょっと照れ笑いしてから俊先輩と目を合わせた。




その姿がなんか、2人ともスラッとスタイル抜群だし

すっごくお似合いで


あたしは勝手に敗北感すら感じていた。



「カップルっていうか、幼馴染かなっ♪まぁカップルでもいいんだけど、ねっ?俊」

そしてまた可愛く笑うと

「どうでもいいー」俊先輩はかったるそうに答えた。



その反応に何故かホッとしてしまったけど、


「どうでもいい」って否定してない。


別にカップルでもいいって答え方だよね?



「まったくぅ~俊はいつもこうなのっ素直になれよってね!♪(笑)」


すると拓真が「悔しいけどお似合いっす先輩!」と


ほんとうに唇をかみ締めていっていた。



「もし本当にカップルになったら報告待ってますね友里先輩っ♪」

すると沙良もそれに便乗してそういった。


....やっぱり、2人は誰から見てもお似合いだし


カップルとして隣に立っていてもなんの違和感もないんだなって思った。


あたしは心のどこかでズキッと痛む胸を静かにおさえた。


「じゃあ私たち、そろそろ戻るねっ!」

「また来てください!待ってるんで俺ら!」

「ありがと~!またくるねっ」



そして芸能人ばりのオーラを漂わせた2人は戻っていった。