毎年、メンバーの誕生日に食べ物じゃなくて彼らが好きなものを贈っている。大きすぎるものはきっと邪魔だよ、と蒼空くんと大和くんに教えてもらってから荷物にならない程度のものを贈っている。


「みーちゃん、俺もご飯手伝う」

「え、いーの?」


思わず頼くんを見つめる。

「そんなキラキラした目で見つめんな」

苦笑した頼くんは、黒のエプロンを身につける。
イケメンが黒いエプロンをつけると2割増しイケメン。


「誰呼んだの?」

「来てからのお楽しみ」

「えー!誰だろぉ」


頼くんはありきたりでいいか、と呟いて冷蔵庫に入っている材料を適当に出して調理し始める。


何作るんだろう?