荷物を運んで整理を終えた私はまだみんなに渡せていなかったものを渡すために下に降りる
リビングでは四人は楽しそうに話していて、まだ三人がいたことにホッとした。
「タツくん、キョウさん、こむらさん。渡そうと思って、まだ渡せてなかったので、はい!」
そう言って三人に布のバックを渡す。
さっそく中身を確認するのはやっぱりタツくんで、それをみたキョウさんとこむらさんも開ける。
「わぁ。僕こんな可愛くていいのかな?」
頼くんにそう言うタツくん。
「ごめんね、タツくん。30越えてると思ってなかったから、ちょっと…」
「んふふーっ。いいよいいよ、僕、なんでも着こなすから!」
「竜満さん、なんでも着こなしそうっすよね」
「こなみ、このネックレスとピアス…」
そう言って私に見せてくれたのは
「私が選んだものです!約束してたので!」
「さすがみーちゃん。恭弥さんに似合いますよ」
判子を押してくれる頼くん。
キョウさんがありがとう、って嬉しそうにネックレスとピアスをつけだしてくれる。
「こなちゃん、ありがとうございます。服選んでもらったのに、作って貰えるとは…」
「京都のときに、服もいただいてご飯も全部ごちそうしていただいたのに選ぶだけってって思っちゃったんです。選んだもの、自分たちでみんな買っちゃうし…それと、今日。お仕事なのにきてわざわざ来ていただいたので…」
三人とも目を丸くしてそんなこと?なんて言うけど、大層なことですよ…
「だから、お礼です。ありがとうございました。」
「こちらこそ、ありがとう!」
そういってタツくんが抱きついてきた。


