そのあと、なんだかんだと仲良くなる男たちに私は笑みがこぼれる。
四人はなんかぼそぼそ話し出した。
「俺、それより気になることあるんすけど…」
「なに、弟くん」
「頼でいいっすよ…恭弥さん」
「じゃあ俺はこなちゃんとお揃いで頼くん」
「あ、はぁ…まぁいいっすけど…」
「で、なんですか?」
言っていいのか悩んでる頼くんに、なんでもどうぞ、と答える三人。私を横目に、
「俺、多分、皆さんのことみたことある、気が…するんすけど…」
と聞いていたなんて知らない私は「部屋に荷物を運ぶ」と四人に声をかけて廊下に出る。


