しぶしぶと言った感じで謝る頼くん。
「わざわざすいませんした。ありがとうございます。」
「いいよいいよ、可愛いお姉さんに変な虫ついちゃいやだもんねー」
「ここではなんですし、リビングに戻りましょう」
そう言って戻る三人の後ろを追う私たち。
ソファーに全員が座ってこむらさんから自己紹介を始める。自己紹介が終えて沈黙が数分。第一声を出したのは頼くん。
「で、三人は姉とどういう関係ですか」
「京都でお会いして、お友達になりました。」
「ああ、みーちゃんが言ってた…ナンパ野郎ですね?」
「ちょ、頼くん…!」
「そうですね、ふふ。僕が公園でちょっと紙をばら撒いてしまって…こなみさんが拾うの手伝ってくれました。」
「あ、そうだったの?ヤッシ」
「はい。」
「で、なんで京都で知り合った人がきてるんですか」
「私がこむらさんを誘ったの!京都でこむらさんの作品みせてもらったのに、私だけ見逃げなんてダメでしょ!」


