「むしろ年上じゃない、僕ら。ねぇ?」
そうこむらさんたちに可愛い顔を向けるのはタツくん。
その可愛さと肌のきめ細かさが30代だなんて思いたくないよ、私…
「ツツジって何歳だっけ、保親」
「30歳に先月なりましたよ」
答えたのは私。
おじさんの事務所でクロエさん企画、みんなでパーティーをしたから。
「じゃあむしろ僕らのが年上じゃん!」
何歳なんですか?
聞いていいのか迷う私は心の中で問う。
「こなちゃん聞きたい〜?」
意地悪く聞いてくるタツくん。
聞きたいけど、なんか申し訳なくて聞けない。女の人にはよく聞いちゃダメ、というけど、男の人もなんじゃないだろうか。
「逆に、こなちゃんはいくつなんですか?」
こむらさんが聞いてくる。
「僕も知りたい!」
え、言うの?
頷かないで、キョウさん!
「に、にじゅう…いち、になります…」
「あれ、ヤッシとキョウちゃんと10個も離れてる!」
え、そんなに?
なんかそんな感じしないけどなぁ…
「僕なんか12個じゃん…」
「えっ」
「えっ」
私に反応するのはやっぱりタツくん。


