「まぁ、なんつーか、よかったな」
すごくキョウさんらしい言葉に笑みが零れて、
「僕は、こなちゃんの作品綺麗だなって思ったよ!この間の京都、思い出しちゃった」
私もです、と思わずタツくんに切り返して、
「最後に転けたのは笑っちゃいました」
そう、思い出さなくていいことを言うのはこむらさん。
三人が爆笑してる。恥ずかしさで穴に入りたい。
「それよりさ…」
笑い終えたキョウさんが話題を変える。
「ツツジの言ってた親戚って…」
「こなちゃんだったんだねー」
「世間は狭いですね…」
え、三人はおじさんのお知り合い…?
「おじさんを知ってるんですか…?」
「おじさんだってさ、キョウちゃん。僕たちもおじさんだねぇ」
「や、あ、違います…!ツツジさんはお母さんの従兄弟で私にとってはおじさんなんで…」
あれ、おじさんがおじさんになるということは、タツくんとキョウさんもツツジさんと同じ年くらい。
つまり…?
「みなさん30過ぎてるんですか…!?」
三人は、なにいってるのこの子…って顔してるけど、いやだってまだ20代後半と思ってたし。私よりちょっと年上なんだなって思ってましたよ!


