だけど、私には"魅せる"がわからない。
クロエさんには経験の問題だって言われた。
だから、これから経験していけばいいと思う。
だから残念な気持ちもあるけど、私は魅せる力が足りない悔しい気持ちのが強くて、次こそはって思ってる。
それに、おじさんは私に最高の言葉をくれたし、今こむらさんも最高の言葉をくれた。
"優勝じゃないのが納得できていない"
それだけなのに、嬉しくなる。
私は確かに優勝も準優勝も出来なかった。
だけど、それでいい。
次は納得させられるくらいのものを作る。
私の作品を認めてもらえるくらいのものを。
だって、私は確かにみせたい人にはみせられたから。
褒めてもらえたから。
喜んでもらえたから。
私の作品に影響を受けてくれた人もいたから。
…両親だけど。
神楽ちゃんも頼くんもたくさん褒めてくれた。
私は頼くんを褒めるけど。
手伝ってくれたし、夜食も、休憩用のお茶菓子も、全部頼くん。
私のお嫁に欲しいよ、頼くん…
だから、私は納得してるし、満足している。
だからこそ、
「こむらさん、ありがとうございます。」
伝えたい…


