「こなちゃん、お構いなくー」

そう言って帽子を脱いでソファーに寝転ぶタツくん。

私は、とりあえず三人に出すお茶とお菓子を用意する。


よかった、昨日頼くんが作ってくれてたわらび餅がある。


トイレから帰ってきたキョウさんがサングラスを外しながらタツくんをソファーにしようとしてるのが目に入る。

こむらさんは、立ちっぱなしで私と彼らを交互に見ている。


「こむらさん、こっちのソファーに座って下さい。

キョウさん、タツくん死ぬので解放してあげてください。

タツくん、はいお菓子です。」



三人が座ったのを確認して、


「こんなのしかないですけど…。すいません、お仕事終わりでみにきて下さってたのに手伝ってもらってしまって…」

「気にしないでよー、つかこれうま!」


わらび餅が美味しいとキョウさんのを奪おうとするタツくんに私のをどうぞ、と渡す。


「頼くんの手作りです。」


そう言うと1番驚いた顔をしたのはキョウさん。


「え、手作り?」

「はい!弟の頼くんが作りました。器用なんですよ、頼くん。帰ってきたら紹介しますねっ」

キョウさんの、うわ…絶対どっかのお店だと思ったのに…買えねぇのか、としょんぼりした顔をみて和んだ。



そういえば、紹介しろよ、と頼くんにも言われてたなぁ。