じゃあお願いします、と頭を下げて去ろうとする神楽ちゃん。 「あ、保親さん、竜満さん、恭弥さん。出来れば、弟が帰ってくるまで家にいてくれませんか。勝手に俺らのゲームとかで遊んでもらって構わないんで。多分さっき出てったんで3、4時間で帰ってくると思います」 じゃ、すいません、お願いします。 そう言って神楽ちゃんは今度こそ去った。 「え…………?」 私の声が部屋に響いた気がした。