「神楽ちゃん、その荷物。家に届けてくれたら行っていいよ?何か用事でしょ?むしろごめんね」


「え、あ?いや、大丈夫だから気にしないでー」


とかいいつつ時計を気にしてるからきっと彼女さんだろう。

元々、私のが終わったら神楽ちゃんはすぐバイバイの予定だった。


お母さんもお父さんが京都に行かなければ。


そして頼くんに電話がなければ。



「あ、ここじゃない?」


そのとき、入り口から声がした。


「こむらさん!タツくん!キョウさんも!」

「やほーこなちゃんっ」


入ってきたのはこむらさんたち。


「みーちゃん、その人たちは?」

「お友達です!」


4人がお互いに挨拶を終えたとき、私は思いついた。


「みなさんの中に誰か運転できる方いたりしませんか?」

「一応全員持ってんぞ、運転免許。」


キョウさんが答えてくれた。

私が反応する前に神楽ちゃんが反応し、

「マジっすか?じゃあ、ちょっとお願いしたいんすけど…みーちゃんを家まで送ってくれませんか?俺、用事で送れなくて…」

と申し訳なさそうに私をみる。


気にしてないのに…


「あ、じゃあキョウちゃんが運転するよ!1番安全運転だもんねー!」

「俺かよ…」


まぁいいけど、となんだかんだと優しいキョウさん。


本当すいません。