「で、みーちゃん。
これ絶対コンテスト用じゃないだろ…」


広げながら頼くんがニヤニヤしてる。このニヤニヤした顔の頼くんは本当に嫌。根掘り葉掘り聞いてくる。


「この前京都でお世話になった人に、ね」

「男?」

「まぁねー」

「ナンパじゃないよな…」


私、そんな不安ですかね…


「今度、紹介しろよ」

「えー」

「し・ろ・よ?」


頷くしかなく、頷いた。


「よろしい」


んじゃあな、って私の次の指示が出る前に終わらして去る頼くん。本当に素早い、いろんな意味で。


でも、根掘り葉掘り聞かれなくてよかった!珍しい!!