弟、頼 (ヨリ)。

15歳とは思えないくらい大人びた顔をしているからか私が横にいると彼女さんと言われる。


頼くんの友達に。


それに頼くんが調子乗ってくっついてくるからそれはもう毎日女の子たちに恨まれてるらしい。


姉だよ!姉を恨んじゃだめよ、女の子たち!お姉さん、そんな子たちに頼くんあげられない!


そんな頼くんは私より器用だし、手早い。


いっつも手伝ってもらってるのにはそういう理由があるのです。


ちなみに兄の神楽ちゃんはダメ。
大雑把すぎて一度手伝ってもらったんだけど、結局イチからになって頼くんが手伝ってくれた。


「みーちゃん、終わった」


「ひゃあああんん!!流石、頼くん!お姉ちゃんが今度、チュッパチャプス買ってあげるね!

じゃあ次こっち。」



頼くんはそれはもうキリッとした顔立ちでチュッパチャプスなんて咥えそうにないのに大好物チュッパチャプス。


「……2本な」


3本買ってあげよ