「なにしたの…?
食べちゃうのかと思った…。」
「鏡みてごらんよ。
言ったでしょ?俺は、
吸血欲求ないの。リサがもし、
血を流したらわからないけど…ね?」
と笑った。
コウから離れて鏡を見ると、
首にはキスマークがついていた。
「コウこれっ…!!!!」
「俺はリサが好き。
だから、俺のっていう証。」
なんだか理不尽な気がするけど、
とっても嬉しかった。
そこからしばらく、
何事もなくコウの家で
お世話になっていた。
ーーーリサ。
今どこにいるんだよ…。
なんで嘘つくんだよ…。
彼が、思い悩んで、
行動を起こしているとは知らずに。
そして、
ーーーリサ?
本当にいい匂い。
どこにいてもいい匂い。
誰にも渡さないよ。
別のところで、彼にそう思われていた
ことも知らずに…。