「ほんとだ…。残念。」
しゅんとするとコウが頭を撫でる。
「コウは、私の血がほしい?」
「ほしいけど、我慢できるか
わかんないし?」
コウは自嘲する。
「ふふ。試してみる?」
長い髪を左によせて首筋をみせる。
絶対にコウは食べないと確信した
私は、挑発してみたくなったのだ。
すると、コウが首に顔をうずめてくる。
(もしかして、本当に我慢できなく
なっちゃったんじゃ…?!)
「コウ…!だめ…ぅん!?」
ピリっと首に痛みがはしる。
(食べられた…!!!!
コウが吸い付くして私を
殺しちゃったらどうしよう…!)
と、一人で焦っていると、
首から顔を離してくすくすと
コウが笑い始めた。
「食べないよ。今は… ね。
これで我慢しといてあげる。」
と、首元を指でつつく。

