「リサがみんなを守りたいなら
このまま別れも告げずここに
いることじゃないかな。」
「さようならも言えないの…!」
「離れたくなくなるでしょ?」
否定できなかった。
今、私が行くことで危険が
あることも想像できた。
「でも…私ここで生活なんて…」
「俺がついてるから大丈夫。
リサが望むなら、人間のメイドか
執事だってつけるよ。」
コウが、優しく頭を撫でる。
「私が、ここにいたら、
ここのみんなも危険だよ…。」
私がここにいたって、私の血を
欲しがる人は襲ってくる。
「ねえリサなめないで。
俺たちもヴァンパイア。
うちが一番権力があるって
言ったよね?」
その紺碧の瞳が私を
とらえて離さない。
むしろ、
拒否なんてさせない
その意思がひしひし伝わってきて。
拒めるわけなかったんだ。

