「やだ…私家族がいるの…。」
「知ってる。あのヒビトだっけ。
あの男には何回もヒヤヒヤさせられた。
そのカチューシャもらったのも
俺の指輪つけてるから許したけど。」
なんだかコウの機嫌が悪い。
「そう…ヒビトを一人にもできない。
ここまで育ててくれたお母さんと
お父さんも残していけないよ…。」
「でもよく考えて。リサ。
君を襲う奴らがきたとする。
両親やヒビトがリサを気軽に
渡すかな…?」
「なにがいいたいの…。」
「リサはやっぱりまだ子どもだね。
傷つくのはリサ だけじゃすまない
ってことだよ。抵抗したら
みんな殺されるよ。」
そうだ。
ヴァンパイアは決してコウ
みたいに優しいやつばかり
じゃないんだ…。
お父さんやお母さんが
殺されたらどうしよう。
ヒビト…ヒビトに会いたい…。
「やっ…やだっ…なんで…
私どうしたらいいの…?」
涙が溢れてとまらない。

