vampire rings.




少し、コウの瞳がゆれた。




「セイガって、俺の兄貴なんだよね。」






…?!
髪の色も、正反対…。
でも、なおさらお家のメイドさん
からもらえばよかったんじゃ…。




「セイガはほとんど家にいないんだ。
これでもかっていうくらい父さんと
仲が悪いんだ。だからわざわざ家に
帰ってきてメイドからもらうって
いう手段がとれなかったのかも
知れない…。本当に申し訳ないよ、
うちの家の者が街で吸血なんて。
おかげで父さんはブチ切れるし
他の家にも白い目で見られるし…。」



ヴァンパイアも家柄とか
そういうのがあるのね…。





「そこで厄介なのが、リサ、
君なんだよ…。」



ちらっと私を見るコウ。
厄介、という言葉に胸が痛む。




「セイガは絶好のエサを
見つけちゃったからね…。
そこいらの血じゃ満足しない。
逆に言ったら他の人への危害は
ないんだろうけど。君が危ない。
しかも、花実の噂を聞きつけた
他の家が黙っていないんだよ…。
君が18になるまでは、匂いも
そんなにしないし、その指輪に
こめた魔力で抑えられたんだ。
俺もリサからあまり目を離さないで
いたし…。」




コウは、あのとき約束したことを
守っていてくれてたんだ。





『ずっと、キミだけを守るから。』





知らないところで、なにも知らない
私を、ずっとずっと守って
くれていたんだね。