「…っ?!」
ふりかえりたくても
力が強すぎてふりかえれない。
「リサ、まだ指輪してくれてたんだね」
抱きしめられたまま左手をとられる。
「コウ…?」
「うん、俺。コウ。」
そして力を緩められる。
ふりかえるとそこには、
成長したあなたがいた。
背も高くなって、引き締まっていて、
でも、あの漆黒の髪と紺碧の瞳は
かわっていなかった。
すごくすごく、きれいな顔だった。
「コウだ…。ほんとに会えた…。」
私は恐れもせず、コウの頬にふれた。
「リサがちゃんと指輪を
してたから、見つけられた。」
「私の名前を呼んだのはコウ?」
「俺は、ずっとリサを呼んでたよ。」
ずっと…?!
声が聞こえたのは今日が初めてだった。
18歳になったから…?
「はじめてコウの声聞こえたよ…。
18歳になったからなの…?」
すると、コウは私の顔を
大きな手で包み込んだ。
「俺はね?そのことを話しにきたの。」

