〔澪side〕

澪「たっだいま~♡」

私は玄関を開け大きな声で言った

澪「…珀?」

いつもなら珀が「お帰り」って言ってくれるのに今日はそれがなぃ…

お庭にも…部屋にも居ない…

澪「どっか行ったのかな…」

そぉ言いながらリビングに行くと…

澪「!!珀!!珀どおしたの!?珀!」

珀が倒れていた

どおしよ…珀…

とりあえず珀を私の部屋へ連れて行きベッドに横にさせる…

澪「……珀……」

珀わ顔を真っ赤にさせて苦しそうだ…
熱を計ると

澪「は…8度!?……グスッ…ご…ごめんね…
気づいて上げられなくて…ごめ…グスッ」

珀「み…お?お帰り」

と目を覚ました珀は、私を見て「お帰り」って言ってくれた…
うぅ~また涙腺が…(泣)


澪「珀…グスッ…ごめ…ごめんね…」

と謝る私に対して珀は…

珀「澪…俺は澪を泣かす為に隠してたわけじゃない…
だからもー泣かないでくれ…な?」

と優しい言葉をかけてくれながら涙をぬぐってくれる…うぅ~珀~(泣)

澪「ぅ…ぅん、もー泣かない」

と言いながら笑うとそれに対して珀も「うん」と笑顔を見せてくれた


澪「珀お粥食べる?」

珀「澪が作るのか?」

と驚いたような焦ったような声で聞いてきた

澪「私だってお粥ぐらい作れるもん!」

珀「プッ…なら頼む」


と笑いながら言った







私はお粥を作りながら珀が熱を出した事について不思議に思っていた…
いつもの珀なら「わりぃ熱出るかも」って何があっても教えてくれる…(というか命令した)のに…何で今日ゎ…………
大抵…妖怪が熱とか出す時は、体力回復の為だったりするけど珀ゎ妖怪の中でも強い方だから自分で体力調整をしながら回復は出来るはず…

…だとしたら別の珀より強い妖怪にヤられたか、…人間にやられたか…

ぅーん…んー……珀に直接聞きたいけど今日は止めとこ…

私は出来上がったお粥を珀の部屋に持って行く

澪「珀~お粥持って来たよ~」

……………

澪「…珀?」

何だろ…この嫌な胸騒ぎ…珀?
ドアを開けると珀の姿がなく窓ガラスが開けっぱなしになっていた

澪「珀!?」


私は慌てて外に出た
この嫌な空気……珀…




探しても探しても珀は見つからない

澪「…珀…どこ?」

落ち着け自分!
珀の気配を察しなきゃ

目を瞑って珀の気配に意識を集中させる…
するとある方向から珀の気配がした

澪「こっちって………学校?」

私が珀の気配に意識を集中させた時、邪悪な気配と3人の人間の気配を感じた…
私は走る速度を早めた





私は学校についた

澪「くっ…結界?」

何で結界が…と思ってると中から珀の気配を感じた

澪「珀! 結界よ…散れ」

私が小さく言うと結界はあっという間に塵と化していた

澪「珀!!!」