初恋の人へ。





最初は1年生。
どこのクラスも応援に燃えている。
頑張れー!!という声が次々と飛び交う。



「沙良」

「ん? どうしたの?」

私も応援に混ざっているなか、
琉生くんに声をかけれらた。

「バトン落とすなよ」

「わかってる! 絶対渡すから大丈夫!」

「だと、いーけど」

そう言って笑う琉生くん。
琉生くん、そんな笑顔を見せないで。

そんなこと言ってもしょうがないけれど。