「え、沙良・・・?」 聞き覚えのある声がして、私は振り向く。 「琉生くん?」 「久しぶり・・・だな」 少し大人っぽくなって背ものびた琉生くんが 今、目の前にいる。 伝えたいことはただ一つ。 「琉生くん、あのね」 「待て、俺も言いたいことがある」 その言葉を伝えようと思ったら 琉生くんに遮られた。 言いたいことって・・・何だろう?