初恋の人へ。








-33- 君だけ





「これで・・・いいかな」



さっきから何度も鏡を確認する。

だって・・・あの長谷川先輩とのデートなんて
まだ信じられない。



髪型を直したりしているうちに、時間はどんどん進んでいた。




「いけない、時間!」



慌てて階段を駆け下り、
家を出る。


急いで走って行くと、
駅にはもう先輩が来ていた。