そして、そのままどちらも得点することなく試合は終了。 北高のほうで悔しそうにしている琉生くん。 試合にでてはいなかったけど やっぱり悔しいものは悔しいんだろう。 「沙良ちゃん」 「はっ、えっ?長谷川先輩?」 「良かった。名前覚えててくれたんだね」 北高のほうを見ていると 突然、長谷川先輩に声をかけられた。 「も、もちろん。助けてくれたので・・・」 「そっか、嬉しいな。 あ、沙良ちゃん」 「はい?」